獣医師の仕事は責任の線引きが難しい
手術もおわり、やっと一息つけると思って昼食にハシをつけようとすると、ドアをガチャガチャ開けようとする音が。
どうやら、誰かきたようです。
仕方なく、ドアを開けると、「ちょっと、犬の具合が悪いみたいで」とのこと。
なんやかんやで、昼食も食べ損ない午後の診察へ。
こんなことを経験された先生もいるのではないでしょうか?
私はなんどか経験しています。
獣医師だからしょうがないよねぇ、そういわれる方が多いです。
本当にしょうがないのでしょうか?
獣医師の仕事は神経を使います。
途中休憩は必要なことです。
その時間を削ってまで働かないといけないというのは考えものです。
ある時から、私は昼の時間はしっかりと確保することにしました。
ここから先は、責任の範囲外
時間外は責任の範囲外、私はそう決めて仕事をすることにしました。
ずいぶんと体が楽になりました。
開業すると、普段の診療以外にも地域の活動や、獣医師会の仕事など、やらなければならないことが増えてきます。
ただでさえ勤務医時代より休みが少ないのに、それにくわえて、付き合いでいろいろやらなければならないのは大変です。
自分のなかで、ここまではやるが、ここからはお断りという線引きをすることは、長く仕事を続けるうえで必要ではないでしょうか?
0か100か、やるかやらないか、というよりは、ここまではやりますよ、ということを言えるようになるほうが練習になると思います。
上手に断る練習です。
頼まれごとがあったら、すこし考えさせて、と言って責任の範囲をきめてから返答するようにしたいですね。