獣医師のストレス解消法

ストレスの原因をみきわめる

ストレスの原因は一つだけではないと思います。

しかし、その中でもなにが一番自分にとってストレスとなっているのかを見極めることは大事です。

仕事がストレスと思っていた人も、実は家族のことで悩んでいた、ということもあります。

仕事がつらい、といった場合なにが一番キツイでしょうか?

仕事中のコミュニケーションがストレスとなっているとしたら、だれとコミュニケーションをとる時に一番負担を感じますか?

飼い主さんとの会話でしょうか?スタッフとのやりとりでしょうか?

こんな感じで、一つづつ丁寧に自分の内側を探っていきます。

問題の根っこがわかるだけで、解決はしていなくても少し気持ちが楽になることもあると思います。

悩みを無理に消そうとしない

ネガティブ・ケイパビリティという言葉があります。

すぐに答えの出ない問題に耐え抜く力、問題をそのままにしておける能力などと訳されています。

これに反して私達が子供のころから養ってきた能力は、ポジティブ・ケイパビリティ。

問題をなるべく早く、できれば効率的に解決する能力です。

ポジティブ・ケイパビリティばかりを教えられた結果、われわれは、悩みがあるとそれをなるべく早く解決したい思うようになったのではないでしょうか?

したい、というよりは解決しないといけないとも感じているようです。

いつまでも問題を抱えていては、人として劣っているのではと感じてしまうこともあるようです。

しかし、仕事だけでなく人生で起こる問題の多くはすぐには解決できないことだらけです。

自分自身の問いの答えは簡単には出てこないものです。

すぐに解決しようとすると焦りが生じます

焦りはまた、あらたな焦りを生むことにもなるので、これでは悪循環です。

分かろう、とする思考を少し脇において、今の人生を味わうという姿勢も大切かなと思っています。

感じて、味わうことが一番のストレス解消法

同じ環境で仕事をしていても、ストレスを強く感じる人とあまり感じない人がいます。

私の経験からすると、ストレスを感じるときというのは、多くのストレッサーに囲まれている時というよりは、自分自身が敏感に反応しすぎている時です。

では、どのような時に敏感に反応してしまうのでしょうか?

私は思考ばかりになっているときにストレスを感じます。

首から上つまり、頭ばかりが働いている感じのときはつらいですね。

自分でも思考を止めたいのですが、なかなか思うようにコントロールできません。

そんな時はどうすればいいか。

私は体の感覚に耳をすますのがいいと思います。

最近、ときどき耳にする右脳優位な生活にしてみることです。

右脳は主に感情を司る脳ですね。

見たり、触ったり、食べたりしたものから受け取った情報を体で味わうときに働いてくれるのが右脳です。

反対に左脳は言語処理や論理的思考が得意な脳です。

われわれは普段左脳優位になっているため、思考で疲れてしまっていると考えられます。

忙しくても食事はゆっくりと味わい、ときどきは自然と触れ合うことも右脳活性化に役立つと思います。

思考を減らすことがストレス敏感体質からの脱却になるのでは、と考えます。

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